白い影

2001年に放送されていた、中居正広と竹内結子主演のドラマです。病院を舞台とした作品ですが、医療行為そのものではなく、医療従事者の、患者や命との向き合いかたにスポットライトをあてた作品になっています。

中居正広演じる直江は、一見まともではないやり方で周囲を困惑させます。たとえば、末期ガンの患者に対して本人にも家族にすら告知をせずに、その患者が亡くなるまで嘘をつき通す、といったように。直江の深い思慮と患者を本気で思う心は、患者たちから慕われ、次第に周囲の理解を得ていきます。

なぜ直江がこれほどまでに患者の支持を得たのか。それは、直江の病気にありました。直江は自らの命が長くないことを知り半ば自暴自棄になっていたところ、竹内結子演じる倫子と出会い、残された命をよりよく生きる術を探すようになります。

私は、仕事がうまくいかず悩んでいたときにこのドラマのDVDを観ました。何もかもを捨てて逃げ出したいと思っていたところ、幾つものシーンにハッとさせられました。とても辛いシーンもありますが、それらを乗り越えて必死に生きていこうとする登場人物たちの前向きさに、どれだけ救われたことかわかりません。

中居正広の演技もとてもよかったですが、1番は竹内結子の太陽のような明るさ。必死で仕事に向き合いひたむきな姿に心を打たれました。他にも、上川隆也、津川正彦、菊川怜、小西真奈美、原沙知絵などが出演しておりそれぞれに芯がある役で、これもまた気に入っています。